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「座りっぱなし」は何が怖い?1日8時間座る生活で身体に起こること

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「座りっぱなし」は何が怖い?1日8時間座る生活で身体に起こること

「座りっぱなし」は何が怖い?1日8時間座る生活で身体に起こること

2026/08/17

「仕事中、ほとんど一日中座っています。」

パーソナルトレーニングのカウンセリングをしていると、こう話される方は珍しくありません。

朝は電車や車で通勤し、職場ではデスクワーク。昼食も座って食べ、仕事が終わればまた座って帰宅する。

家に帰ってからも、ソファでテレビを見たり、スマートフォンを触ったりしていると、気がつけば一日の大半を座って過ごしていた――。

特にデスクワーク中心の方であれば、決して珍しい生活ではないと思います。

では、これだけ座っている生活は、身体にどのような影響を与えるのでしょうか?

「運動不足だから、週末にジムへ行けば大丈夫」

と思っている方もいるかもしれません。

しかし、ここには少し注意したいポイントがあります。

今回は、「座りっぱなし」という現代人にとって身近な習慣が身体に与える影響と、日常生活の中でできる対策について考えてみます。

 

「運動不足」と「座りすぎ」は同じではない

まず知っておきたいのが、

運動不足と座りすぎは、似ていますが同じものではない

ということです。

例えば、週に2回ジムで筋トレをしている人でも、それ以外の時間をほとんど座って過ごしていることがあります。

逆に、ジムには通っていなくても、仕事中によく立ち上がり、歩く時間が多い人もいます。

つまり、

「運動しているか」

だけではなく、

「一日の中で、どれくらい長く動かない時間が続いているか」

にも目を向ける必要があります。

WHOの身体活動・座位行動に関するガイドラインでも、成人は座っている時間をできるだけ減らし、座っている時間を身体活動に置き換えることが健康上のメリットにつながるとされています。

 

座りっぱなしで最初に起こりやすいこと

長時間座っていると、まず感じやすいのが身体の「重さ」や「こわばり」です。

特に、

背中

股関節

などに違和感を覚える方は多いでしょう。

同じ姿勢を長時間続ければ、身体の一部に負担が集中します。

PROLOGUEでも、デスクワーク中心のお客様から、

「仕事が終わる頃になると腰が重い」

「夕方になると肩がガチガチになる」

「休日になると身体を動かしたくなる」

といった話をよく聞きます。

もちろん、腰痛や肩こりにはさまざまな原因があるため、「座っていることだけが原因」と決めつけることはできません。

ただ、長時間の座位は腰部の不快感や痛みと関連することが報告されています。

そして問題は、身体が硬く感じることだけではありません。

 

「座っているだけ」でも身体は働いている

座っていると、立って歩いているときに比べて身体を使う量が大きく減ります。

特に脚の大きな筋肉は、立位や歩行に比べて活動量が低くなります。

すると、食後などに血液中へ増えたブドウ糖を筋肉が取り込む働きにも影響します。

ここは「座っていると糖尿病になる」という単純な話ではありません。

しかし、座りっぱなしの時間を減らし、途中で立ったり歩いたりすることには、代謝面で意味があります。

実際、2026年に発表された系統的レビュー・メタ解析では、長時間座り続ける代わりに短い活動休憩を入れることで、食後の血糖やインスリン反応が改善することが示されています。特に短時間の歩行をこまめに入れる方法で効果が大きく見られました。

「たった数分歩くことに意味があるの?」

と思うかもしれません。

でも、こうした小さな活動の積み重ねが、毎日となると大きな違いになります。

 

週2回の筋トレだけでは「座りすぎ」を帳消しにできない?

ここは、トレーナーとして僕もよく考えるところです。

例えば週2回、しっかり筋トレをしている。

これは非常に良い習慣です。

ただし、

「週2回運動しているから、それ以外の時間はずっと座っていても問題ない」

とは言い切れません。

長時間の座位そのものが健康上のリスクと関連していることが、多くの研究で報告されています。WHOも、座位時間を減らし、座っている時間をどんな強度の身体活動でも置き換えることを推奨しています。

つまり、

筋トレをすることと、座っている時間を減らすことは別の課題

として考えた方がいいのです。

筋トレは筋肉や身体機能を維持するために重要。

そして、日常生活ではできるだけこまめに身体を動かす。

この二つを組み合わせるのが理想です。

 

「30分に1回立つ」は意味がある?

では、具体的にどれくらい動けばいいのでしょうか。

ここで「30分ごとに必ず○分歩かなければいけない」という絶対的なルールを作る必要はありません。

研究では、長く続く座位を30〜60分程度で中断し、短い身体活動を入れることが有益である可能性が示されています。

さらに2026年のメタ解析では、20分程度ごとの短い活動休憩で食後血糖・インスリンへの改善効果が比較的大きく見られました。

だからといって、

「20分ごとに必ず立たなきゃ!」

と神経質になる必要はありません。

大切なのは、

「何時間も一度も立たない」という状態を避けること。

これだけでも日常生活は変えられます。

例えば、

トイレに行くついでに少し歩く

水を取りに行く

電話を立ってする

エレベーターではなく階段を使う

昼休みに5〜10分歩く

仕事の合間に一度立って身体を動かす

帰宅後すぐソファに座らず少し歩く

こうした行動で十分です。

 

「運動する時間」を作るだけではなく「動かない時間」を減らす

僕がトレーニング指導をしていて感じるのは、

「運動を始めなきゃ」

と考えると、どうしてもハードルが高くなる人がいることです。

ジムに行く。

着替える。

トレーニングする。

シャワーを浴びる。

もちろん、これができれば素晴らしい。

でも、身体を動かす方法はそれだけではありません。

例えば一駅歩く。

階段を使う。

仕事中に立つ。

買い物に歩いて行く。

家で掃除をする。

こうした活動もすべて「身体を動かす」という意味では価値があります。

特に忙しい人ほど、

「運動する時間を増やす」だけではなく、「座っている時間を少しずつ減らす」

という発想を持ってみてほしいと思います。

 

デスクワークの人ほど「NEAT」を意識してみる

ここで一つ、フィットネスの世界でよく使われる言葉を紹介します。

NEAT(ニート)

という言葉です。

これは「Non-Exercise Activity Thermogenesis」の略で、日本語では「非運動性活動熱産生」と呼ばれます。

簡単に言えば、

トレーニングやスポーツ以外の日常生活で身体を動かすことによって消費されるエネルギー

のことです。

歩く。

立つ。

階段を上る。

家事をする。

仕事中に動く。

こうした活動の積み重ねがNEATに含まれます。

「ジムで1時間運動する」ことだけを運動と考えるのではなく、一日の生活全体でどれくらい身体を動かしているかを見る。

この考え方は、特にデスクワーク中心の人にとって重要です。

 

「座る=悪」ではない

ここは誤解してほしくありません。

座ること自体が悪いわけではありません。

仕事をする。

食事をする。

本を読む。

映画を見る。

休憩する。

座る時間は私たちの生活に必要です。

問題なのは、

座ることそのものではなく、長時間ほとんど動かない状態が続いてしまうこと

です。

だから、「座らない生活」を目指す必要はありません。

「座りっぱなしを減らす生活」を目指せばいいのです。

 

身体は「週2回」だけで作られているわけではない

筋トレの指導をしていると、トレーニングそのものに意識が集中しやすくなります。

でも、身体はジムにいる時間だけで作られているわけではありません。

ジムにいる1時間。

それ以外の23時間。

どちらも身体に影響します。

睡眠もそう。

食事もそう。

仕事中の姿勢もそう。

歩数もそう。

座っている時間もそうです。

だからこそ、健康的な身体を作るには「特別なことを頑張る」だけではなく、毎日の生活そのものを少しずつ変えていくことが大切です。

 

今日からできる「座りっぱなし対策」

最後に、デスクワーク中心の方でも取り入れやすい方法をまとめます。

まずは、

「1時間に一度は立つ」

くらいから始めてみてください。

さらに、

「昼休みに少し歩く」

「電話は立ってする」

「近い場所には歩いて行く」

「階段を使えるときは階段を使う」

など、自分の生活に合わせて動く機会を増やしていきます。

そして余裕があれば、週に数回の筋力トレーニングも取り入れる。

これなら「毎日1時間運動しなければいけない」という無理な計画にはなりません。

大切なのは完璧にやることではなく、

昨日より少しだけ動くこと。

その積み重ねです。

 

まとめ

「座りっぱなし」は、単純に「運動不足」とは違います。

たとえ週に何回か運動していても、それ以外の時間を長時間座って過ごしていれば、身体への影響は無視できません。

長時間の座位は、身体のこわばりや腰部の不快感だけでなく、代謝や心血管系など、さまざまな健康指標との関連が研究されています。

一方で、対策はそれほど難しくありません。

立つ。

歩く。

階段を使う。

こまめに身体を動かす。

そして、できれば筋力トレーニングも取り入れる。

「運動をする」だけではなく、

「動かない時間を減らす」

という視点を持つこと。

これだけでも、日常生活の見方が少し変わるはずです。

特にデスクワークが多い方は、今日から一度、自分が一日にどれくらい座っているのかを考えてみてください。

もしかすると、思っている以上に長い時間、身体を動かしていないかもしれません。

身体は、ジムにいる時間だけ健康になるわけではありません。

毎日の小さな動きの積み重ねが、10年後、20年後の身体を作っていきます。

PROLOGUEでは、トレーニングそのものだけではなく、日常生活での身体の使い方や運動習慣についても、一人ひとりの生活スタイルに合わせて一緒に考えています。

「運動する時間がなかなか取れない」という方こそ、まずは普段の生活の中で「動かない時間」を少し減らすところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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PROLOGUEでは、一人ひとりの身体の状態や生活スタイルに合わせたパーソナルトレーニングに加え、ボディケアも組み合わせながら、長く健康に動ける身体づくりをサポートしています。

ダイエットやボディメイクだけでなく、運動不足の解消、体力づくり、健康維持など、それぞれの目的に合わせてトレーニングをご提案します。

「運動を始めたいけれど何をすればいいか分からない」「デスクワークで身体が重い」という方も、お気軽にご相談ください。

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